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- 動脈硬化について
血管年齢(ABI)
ながた内科クリニックでは血管の硬さを血管年齢でわかりやすく患者さまにお伝えすることにより、目に見えない動脈硬化疾患の危険性を評価します。
これからのプライマリケアは、血圧と動脈硬化測定が重要と考えております。
動脈硬化による危険性をご理解いただき、動脈硬化の予防そして治療作用の判定にぜひともこの検査をお受けください。
動脈硬化の予防には
動脈硬化は生活習慣病です。次のようなことに気を付けて予防に努めましょう。
運動による改善
ストレス解消をかねて、適度な運動を習慣にしましょう。
運動の目的は肥満の解消だけではありません。運動を継続的に行うことで善玉コレステロール(動脈硬化を予防する)が増えることがわかっています。運動療法を始める前はメディカルチェックを受けましょう。
食事による改善
食べ過ぎに注意し、規則正しい食事をしましょう。
野菜や海草類を取りましょう。
いわしやさばなどのEPAを多く含む青魚を多く摂取するように心がけましょう。
薬物による治療
動脈硬化の危険因子の改善、合併症予防のために、高脂血症治療薬(高脂血症)・降圧薬・カルシウム拮抗薬(高血圧)・血管拡張剤(閉塞性動脈硬化)などを使用することがあります。
上記の療法については、主治医の先生の指導に従って行いましょう
動脈硬化が進むと・・・
脳出血・脳梗塞
狭心症・心筋梗塞
全身障害
といった命に関わる病気につながります。
◆CAVI検査 (Cardio-Ankle Vascular Index:心臓足首血管指数)
CAVIは大動脈を含む「心臓から足首」までの動脈硬化の程度を表す指標で、動脈硬化が進行するほど高い値となります。
また、測定時の血圧に依存しない、血管固有の硬さを評価できます。
CAVI基準値
CAVI<8.0 | 正常範囲です |
---|---|
8.0≦CAVI<9.0 | 境界域です |
9.0≦CAVI | 動脈硬化の疑いがあります |
血管年齢を表示
CAVIは年齢とよく相関することから、老化を反映する指標として有用性が知られています。
また患者さまに分かりやすいよう血管年齢を標準搭載しています。
頸動脈エコー検査
『頸動脈が硬くなっていないか?』『頸動脈が細くなっていないか?』超音波(エコー)を使って検査をします。なぜ頸動脈なのか?というと頸動脈は比較的皮膚から浅い位置にあり、全身の動脈硬化の程度を評価するのに適しているからです。頸動脈が細くなっていると脳梗塞や心筋梗塞などの発症リスクが高いと考えられます。
血管の壁をエコーで調べます。
『プラーク』が血管の内側にあると血流を邪魔して血管が詰まりやすくなります。
プラークとは高脂血症や高血圧、糖尿病、喫煙などが原因で血管の内側に盛り上がった病変のことです。
この『プラーク』に血の塊(血栓)が付きやすく、血栓が大きくなると血管が詰まります。また血栓がプラークから剥がれ落ちると血流に乗ってさらに奥の血管が詰まることになります。
頸動脈エコー検査ではIMC:intima-media-complex(血管内膜中膜複合体)の厚みを測定します。正常では1mm以下ですが動脈硬化やプラークが付着することによって分厚くなり1.1mm以上の厚さになりさらに1.5mm以上になると心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高くなります。
頸動脈エコー検査は簡便で痛みを伴わない検査ですので糖尿病や脂質異常症のある方はぜひお受けください。